ひと月前からずっとこの本を読み返し、バンサンの魅力に浸っています。
バンサンに魅せられた方たちのコメント、彼女の絵。
絵だけをじっと見ていると、止まっている絵から温かみが感じられたり、そこに息づく語らいや、悲しみ、流れている音楽が響いてくるような。
この本の中に、今江祥智さん、もりひさしさん、石井睦美さんの対談があります。
その中で「たまご」を日本で出版するために、「アンジュール」を売ろうと著名な方たちに贈ったことが書かれていて、バンサンの作品が日本で
たくさん出されているのは、作品を愛した人たちの情熱ゆえと心が熱くなりました。
バンサンの作品は、時折読み返したくなります。それは、作品の中に人生で感じるすべての感情をが詰まっているから。
生まれるというのは、喜びであると同時にそれは死に向かっていく時間でもある。その中で、何を見つめ感じていくのか。
自分の心と静かに向かいあいたい時、読んで見たくなる本です。