3歳の娘と読みました。
どこへでもパーッと一人で行ってしまう娘は、
このこすずめちゃんと同じ性分なのかもしれません。
飛べるようになったばっかりなのに、
どこまでもどこまでも、遠くへ行ってしまったこすずめ。
そのうち羽も疲れてしまって、
休む場所を探すけれど、いろんな動物に断られて、
なかなか、休むことができません。
娘は、頑張って飛び続けるこすずめと同化。
ページをめくっては、次に休める場所を絵の中で探し、
それもだめだとまた飛んで、次のページでまた探す。
その繰り返しで疲れたのか、
最後に大きなすずめと出合った時は、
「あっ!おかあさんだ!!!」
絵本の中のすずめより、喜んでいました。
そしてお母さんの羽に抱かれるこすずめをみて、
本当にほっとして嬉しそうな娘の表情。
全部読み終わった後に、
「だから、リヤもね、勝手にぴゃーっと、遠くにいっちゃ、
だめだよ。みんな、リヤが疲れても、
家にいれてくれないよ?」
と私が注意したのは、言うまでもありません。
神妙な顔して頷いた娘でした。
娘にとっては、気持ちを入れすぎて、
ちょっと疲れてしまった一冊となったようです。
それでも、はっとするような美しい自然の絵が印象的な、
とっても素敵な一冊でした。