2歳7ヶ月の息子には、遅すぎたかなと思いながら読みました。実際、似たような乗り物絵本で、単に車が「ぶーぶー」と走るだけのものは、もうつまらない様子でした。
でも、こちらは意外なほど楽しんでいました。ねずみのプララが砂場の砂山に掘られたトンネルをくぐってドライブするという展開で、ちゃんとストーリーがあるからだと思います。
ねずみとその車は、砂山のトンネルを通るのにぴったりの大きさで、何だか現実味があります。トンネルに入るとライトをつけますし、木の間を抜け、水を渡り、リンゴ畑を通ると、いつのまにか夜。明るくなったと思ったらトンネルを抜けます。
(大人の私が想像するに)子供の想像する世界そのものなんじゃないかと思います。ストーリー絵本に進む時に試すと良い絵本だと思いました。