題名を読んで、真っ先に娘が言った言葉。
「120ぴきも子どもがいるの!?お母さん、大変だね。迷子にならないかなあ? いつも号令とかかけてるんじゃない?」
本当にそうですよね。
でも、物語の中で、様々なアクシデントに見舞われながら、ヒヤヒヤさせられちゃうのは、お母さんのほうなんです。
果たしてお母さんは無事に子どもたちの待つ家に戻れるのでしょうか?
次々と起こる奇想天外な出来事に、ゆっくり絵を眺めている暇もないくらいですが、ぱっと目を引く色使いや、隅々まで楽しめる細かい描写に、思わずページをめくる手が止まってしまいます。
やまわきさんの邦訳も名文で、「ぐりとぐら」のことを頭の片隅で思いながら、フランスのねずみたちのお話を楽しみました