「くれよんのくろくん」シリーズ3作目です。
毎晩、クレヨンたちの中から数人(本?)ずつ居なくなっていくという事件がおきます。
最後に一人だけ残されたくろくん。
他のみんながお化けにさらわれたと思い、救出に出かけます・・・。
今回のお話も、意外な展開を迎えるのですが、、、
このラストは、こちらのレビューでもそうですが、意見が分かれちゃうでしょうね。
くろくんたちの優しい気持ち、ねずみ家族のおじいちゃんへの思い・・・
そういうものはとてもよく伝わってくるのですが。
おじいちゃんがくろくんたちの絵にとても満足してすっかり元気になった・・・なんて展開だったら、どうだったかな、と思うんです。
でも、命あるものはいずれは死を避けられない。
おじいちゃんは天寿を全うして、おばあちゃんのもとへ旅立った。
それは、残されたものにとっては悲しいことだけれど、おじいちゃんにとっては決して悲しいことではないんだ、ということ。
くろくんたちの頑張りは決してムダではなかったんだということ。
こういうことが、この絵本をよむ子ども達にちゃんと伝わればいいなと思います。