4歳4ヶ月の息子に読んでやりました。たまごにいちゃんシリーズが好きな息子ですが、この本は子供向けというよりは親向け。とても過保護な親に育てられているたまごにいちゃんが、葛藤するお話。このシリーズではちょっと珍しいかも。殻に閉じこもっていたいと思っているのはたまごにいちゃんのほうなのに、この本ではたまごにいちゃんはむしろ殻を割って外に出たい・・・と。殻を壊さないようにと大事に大事にするのは親の方。親がたまごにいちゃんの通り道まで安全であるように守ってあげるところはなんだか笑いものですね。絵に描いた「過保護」そのもの。その過保護な親からどう解放されていくか・・・見ごたえありますね。まあ、子供側からしてみれば、言うことを聞かないと愛されないのかもと不安に陥っているのかもしれないな、と親の視点からはちょっと反省。自分は過保護な親だとは思っていませんが、「愛されないかもしれない不安」は子供が感じることなので、それに耳を傾けていかなきゃなと思いました。