ミリーが帽子屋さんで買った帽子は何にでも形を買える想像の帽子でした。
お金を持たずに帽子屋さんにやってきたミリーに、機転を利かせて対応してくれた優しい帽子屋さんがとても素敵です。
ミリーの帽子は、花やケーキ、噴水・・・と次々に形を変えますが、どれも明るく賑やかで、元気の出るような帽子。ミリーの気持ちをよく表わしているなと思いました。
道をゆく、暗い顔をした水たまりの帽子をかぶったおばあさんにミリーが笑いかけると、ミリーの帽子からおばあさんの帽子へ、鳥や魚が飛びうつる場面が好きです。おばあさんも少しは元気がもらえたようですね。
読み終えた後、「〇〇(子供の名前)の帽子はなんだろうね?」と聞いたら、「くまちゃん(大好きなぬいぐるみ)の帽子!」と言っていました。
自由な発想が生まれる、とても楽しい絵本だと思います。