美しいお姫様。でも心の方はあまり綺麗とは言えなかったですね。
きっとその美しさに、カエルの王子様は一目惚れしたのではないかな。
普通に考えて、あんな約束を破られるのは想定内のはず。それでもお城にまでやって来て約束を守らせようとするのは余程のことだと思いました。
それにしても、たとえ相手がカエルであろうと、約束したことはきちんと守らせる王様は偉いですね。
確かに性格悪いお姫様ではありますが、意外と王様の言うことに従ったりして、素直なところもあるのかも?
最後、壁に投げつけられたら魔法が解けることを、カエルの王子様は知っていたのでしょうか?
もし知っていたなら、わざとお姫様を怒らせるようなことをしたのかな?とも思いました。
「鉄のハインリヒ」の話は初めて知りました。こちらもなんだか興味深いお話でした。
結婚式の絵で、嬉しそうな王子様とは対照的に、渋々感漂うお姫様の表情・・・「ま、約束しちゃったし。カエルでなかっただけマシだわ!」とでも思ってそう(笑)
挿絵は神秘的で美しく、すごく雰囲気のあるイラストですね。
でもどこかユーモアもあって、読み終わった後もじわじわと後引く魅力のある絵本です。