「ねえ、ねえ、どうぶつえんのどうぶつさんは、どうぶつえんにすんでるの?」どうぶつ園フリークの娘でしたが、たしかこの絵本のはなしを聞いて第一声の質問でした。幼稚園に通う自分たちとおなじ一週間なのに、どうして夜の夢のはなしが書かれていたのか不思議だったようです。さすがにとらわれの身、とは言えずに「住みこみなんだね、たいへんだよ」が精一杯。「じゃぁ、ふくろうさんのきもち、わかるわぁ」と逆に慰められました。
どうぶつ園が好きになればなるほど、人間である自分と比べなければならないことが増えてくる、そう感じています。どうぶつのどうぶつ格権なるものを描いてくれた斉藤洋のあたたかさと、高畠純のやさしく澄んだタッチに触れて、本当にありがたくおもいます。感謝。