子供が題名に惹かれて借りました。忍者か・お化けの話か何かだと思ったのでしょう。まあその通りといえば、その通りでした。
土佐の国に大めし食いで怠け者のもへえと言う男がいた。ある日庄屋との約束で、化け物がすんでいるという入らずの穴にいって戻ってきたら蔵の米を全部やるといわれ、約束どおり穴に行くとそこには仙人がいた。
この当たりまでは普通の昔話の展開だと思ったのに、そこから先の意外な展開に引き込まれました。3年も修行をして、ねずみ男次郎長のようになるとは・・お城にまで入るようになるなんて、、
最後の場面まで緊迫感のある面白さでした。
昔の上下関係の仕組みなどがわからなくて、下の子には少し難しかったようですが、子供達もドキドキしながら聞いていたようです。
意外だったのは、あとがきをよんだら実在した?らしいということでした。お墓もあると書いてあってさらにびっくりです。
もへえが永遠に生きていてほしいという願いから、こういう民話が残ってるのでしょうね。大人が読んでも読み応えがありました。
四国に行ったら、ぜひ「入らずの穴」を見てみたいものです。