女の子がお兄さんと海辺の潮だまりで砂や海藻や小さな生物をとってバケツにおさめます。
そして、その中に自分たちが生きている地球を見出します。
「手の中の地球」です。
潮だまりには油に汚れた鳥の羽が浮いていて、水をくもらせていきます。
そのようすに、二人は環境汚染を思い描くのです。
二人のできることは、汚れた羽や油や捨てられた空き缶を拾うことにしました。
「手の中の地球」は海に返すことにしました。
自分たちの地球が汚されていくのではたまりません。
立派な環境教育の絵本になっています。
風景に溶けていくような絵のタッチにもフォアマンさんの思いを感じます。
そして、大好きな原由子さんの訳であることも印象的な絵本です。
原さんも絵本出してましたよね。