べつにそもそもばばばあちゃんは、秘密にしていたわけではないのですが、ひとりでなにやら埋めている姿がこねこの好奇心をそそってしまいます。で、ばばばあちゃんがいなくなってからこっそり掘り返してみると?なーんだ、たねかぁ。その姿がまたまた思わせぶりな感じに見えてしまい、今度はこいぬが...とずーっと続いていくのがおもしろいです。秘密にしてそうなことって気になるものですよね。どの場面でも後ろで「なんだなんだ?」とこっそりのぞいている子がいて、その子の緊張感というかわくわく感というか、そういうのが想像できてすごく楽しいです。
つまらないとかこんなものとか言われまくるたねが怒って、怒り爆発でおいしいすいかをぼこぼこ作っちゃうのも勢いがあっていい!食べられる寸前まで「これでもか〜!」みたいに文句たらたらなのもおかしい!
とにかく、わくわくしながらいきおいで読めてしまう、パワフルな絵本です。