あっちゃんという男の子と、おしゃべりをするかえるのおはなし。
あっちゃんの前に、一匹のかえるが現れます。それも、ただのかえるではありません。後ろ足で立って、おしゃべりをするのです。あっちゃんはびっくり。でも、かえるは平気で話し続けます。
「たしかこのへんに、あかとしろのしぼりのはなをさかせる、つばきがあるってきいてきたんだ。おまえ、しらないか。」
そこに何の用事があるのかというと、そのつばきのしたにかえるのアパートがあり、そのアパートに部屋をかりて、春まで眠らなければいけないと言う。
かえるは、そのつばきの場所を聞いていってしまいます。
その後、あっちゃんはつばきの近くに、池を作ってもらいます。あのかえるに又あえるかもしれないから。
もしかしたら、おしゃべりするかえるがいるかもしれない。
椿の木の下にかえるのアパートがあるかもしれない。
楽しい空想がふくらんでいきます。
子供ならなおさら。娘も、公園にある椿の木の下を掘ってみたいと言い出す始末。
「今、冬眠して寝ているからそっとしてあげてね。」
と言えば、娘は冬眠しているかえるくんのことを想像して楽しんでいました。
文章が長いので、ちょっと大きい子向け。
想像力を育ててくれます。