どろぼうにも、どろぼうなりの事情があるのね・・・。
そのへんの描写は小さな子には難しいのかな?
ごはんをお腹いっぱい食べて、のんきに旅行をしているあんたに、みなしごのわたしたちのなにがわかるの?
そんな自称みなしごの女の子に
「でも、盗むのは悪いことだわ」と敢然と言い放つマドレーヌ。
悪いことは、悪い。
こどもにそんなメッセージを伝えていきたいですよね。
最終的には、めでたしめでたしのハッピーエンド。
重い描写もありながら、まるごと解決してさわやかに終わります。
この大団円を物足りないと思うか、ハッピーエンドでよかったと思うかは読み手の年齢によるかもしれません。
でも、やっぱり個人的には、マドレーヌの世界は重さを引きずってほしくないですね。