作者のデミは、インドのバロダ大学で学んだこともあることから、インドへの造詣も深いのでしょう。
絵自体は、インド細密画で描かれており、実に美しいという表現がピッタリの出来栄えです。
お話は、インドの昔話の再話なのですが、数学にまつわるもの。
流石に数学の地 インドと言う感じです。
登場するインドの王様は、厳しく農民から年貢を取り立てていました。
そして言うことには、飢饉がきたら農民に米を分け与えると約束していたのですが、いざ飢饉になると、また理由をつけて与えません。
そんな時、賢い娘のラーニが、王様からご褒美を貰うことになります。
ご褒美の内容とは、
「お米をひとつぶだけ くださいませ。
そして、30日の間、それぞれ前の日の倍の数だけ、お米を頂けませんか?」
というもの。
クイズとかで聞いたことがあったので、およその見当はつきましたが、え?っと驚く程の数になるのです。
その米を運ぶのに、動物達を使用するのですが、最後の日の数といったら、目を見張るもので、充分に多さを表現していると思います。
小学生向きの作品で、良い教材になるのではないでしょうか。