初日は1粒だけもらったお米が、前日の倍の数をもらい続けると、30日目には5億粒以上のお米になるなんて。王様の驚いた様子やしまった〜と後悔する様子が目に浮かびます。目先の利益にとらわれず、賢い約束をとりつけたラーニのおかげで、村人たちも救われました。ラーニが王になればいいのにと思ってしまいましたが、意地悪な王様の心も入れ替わったようなので良かったです。
ところで、お茶碗1杯分のお米って、いったい何粒なんでしょう。見開きで描かれた、5億粒のお米を運ぶゾウの姿にはあっと驚き、とにかく莫大な量のお米なんだということは想像できましたが、実際食べようとするとどれくらいの量なのか気になります。
調べてみると、茶碗1杯でだいたいお米3000粒くらいなんだそうです。ラーニがもらった10億7374万1823粒で計算すると、なんとお茶碗約35万7914杯分になりました。初日はたった1粒だったお米がこんな量になるんだからとんでもないですね。
大人も数の面白さを再発見できる魅力的な絵本でした。