足が遅くて一度もぶたを食べたことのないおおかみが、ぶたのたねを育てる話。おおかみがぶたを食べれる日を楽しみに、ぶたのたねを育てて、見事、たくさんのぶたが実るのですが、運悪く、ゾウのマラソン大会の足音でぶたが木から落ちてみんな逃げてしまう始末。さらに悲惨なことに、1匹気を失ったぶたを丸焼きにしようとしたら、ぶたにあばれられておおかみのしっぽに火がついてしまうというさんざんなおおかみ。ここまでついてない(まぬけな?)おおかみも珍しいですよね。普通なら強いおおかみが、足が遅くておまぬけな設定が、とてもおもしろかったです。また、最後におおかみが、再度ぶたのたねを植えているのですが、”がんばれ!”と応援したくなります。