この絵本は、「サンタさんにあってプレゼントをもらいたい!」というストーリーではなくて、友達と楽しい『クリスマスを祝いたい』というものだったので、
ラストの方にサンタさんは登場しますが、主人公のエリーちゃんからサンタさんに「会えた喜び」とかは一切登場しません。
しかもこの絵本のサンタさんは、これはだれ?って、聞きたくなるようなやせ細った小さいサンタで、
今の世によく見かける太っていて、長いひげをもさもささせているサンタさんとは似ても似つきませんでした。
どちらかというと、北欧で伝えられている妖精の「サンタ」をイメージしているのかな?
小さな子どもが「サンタさんのプレゼントに執着していない」ところが私は気に入りました。
エリーちゃんは、サンタさんにツリーに飾るお星さまをもらいますが、家に帰って、ツリーに飾り、友達と「わぁ きれい」で終わるんです。
物欲が全く感じられなくて、素敵!!と、思いました。
少々小さい絵本なので、あまり大勢いるところでの読み聞かせには向いていませんが、
クリスマスツリーを飾っていく手順が丁寧に描かれているので、
おうちでツリーを飾る頃、この絵本を一緒に読んであげてはいかがでしょうか?
エリーちゃんの年齢(パッと見、4、5歳)を考えると、低年齢向きの絵本です。