あら、これも読んでいないわ、と手に取りました。
今回は、誘拐されてしまうライオンくん。
ライオンくん失踪で、街の人が口にする「なんたること。あのライオンくんが まちを みすてるとはね・・・・・・」に笑いました。
さて、ライオンくんは偶然から船倉に飛び込んでしまい、船はアフリカへ・・・。
アフリカで遭遇する動物たちに敬遠されたり、攻撃されたり、面食らうライオンくんの姿が愉快です。
人間のテントを見つけ近づいていくライオンくんに、大丈夫?と不安を感じながら読み進めました。
ラストのフランス国歌がわき上がる中、パレードの先頭を歩くライオンがかっこいいですね。
この作品も、ハッピーな気持ちにしてくれる作品でした。
船の動き始めるところでの、
エンジンがうなる・・・・・。
オト、おと、音が、船倉井いっぱいに ふくれあがる。
や、
ランチーユさんの電報
そして、帰ってくるライオンくんのために
まちをあげて、ライオンくんのかんげいの したくだ。
まどという まどには、ハタ、はた、旗。
など、今江先生の訳が素敵でした。
1955年の作品のようですが、デュボアザンさんご夫妻が楽しみながら、作られたのが伝わってきます。