『ワンガリの平和の木』同様、ノーベル平和賞受賞のワンガリ・マータイさんの
伝記絵本です。
ケニアの農村で過ごした頃の思い出も丁寧に描かれます。
だからこそ、20歳でアメリカに留学、帰国した後に目にした
乱開発による大地の荒廃がよくわかります。
そして、彼女が始めた植樹実践は、人々が実際にできるところに着目し、
実にすばらしいです。
まさしく、政府の援助を待つことなく、自立した活動です。
一本一本、でも着実な活動です。
もちろん、失敗もありましたが、それでも諦めなかったところに、
いろいろと学ぶことができるような気がします。
また、女性ならではの視点を長所として生かしていったところなど、
感嘆です。
あとがきの柳田邦男さんの解説もぜひ、読んでほしいです。