死を扱う絵本て、ともすれば宗教くさかったり説教くさくなったりしてしまいがちですが、さすがディック=ブルーナ。
宗教観より心の中に重点が置かれているので、なによりも一家の哀しみに共感してしまう。
シンプルの先に発生する感情は、万国共通でしょうかね。
娘にとっての曾祖母を亡くしました。たぶんその時のことを重ねて聞いていたのだと思います。感動したそうな。
子供から見たお葬式って、ほんといつも泣かない大人が泣いたり、そんなところが印象に残るのでしょうね。
うちでも曾祖母の好きだった花を手向けています。
言及したことはありませんが、最後のミッフィーと同じ気持ちだというのが自然と心に沁みたのではないでしょうか。お母さんは沁みたよ。
死を扱う絵本としては、とてもダイレクトに真っ直ぐに響きます。
経験のあるある子供に是非読んでもらいたい、ミッフィーと哀しみや優しさを分かち合い、希望を生み出す絵本だと思います。