以前から気になっていた本書を図書館でみかけたので、借りてみました。
最初の、すぐりが生まれてから少しづつ大きくなっていくまでの導入の部分を読み、親から子に対する愛情があふれていて、何だか懐かしく、心が温かくなりました。
そうして愛情を受けてすくすくと大きくなったすぐりが、ガラスのうまの脚を折ってしまい、うまを追って冒険が始まるのですが。
ねむりどりに会ったり、山のかあさんのおだんごを食べてしまい、罰を与えられたり、ガラスのくまにあって赤ちゃんたちの涙を集めたり・・・。
とっても不思議で、夢の中のお話のようにも思え、ちょっと不思議の国のアリスにも似ているな、と思いました。
不思議でありながら、このお話には筋が一本ピシっと通っていて、冒険を通して、すぐりは正しいこと、間違ったこと、大切に思う気持ちなど、いろいろ学んでいったように思います。