表紙にも裏表紙にも明るい色の動物たちがたくさん描いてあって嬉しくなります。
前半はルラルさん一人のサイクリング。一人で山を登り山を下り、一人でお弁当を食べる・・・決して寂しそうでなく、一人の時間をゆったりと楽しんでるルラルさんが良いですね。
次の日は、動物たちがどっさり一緒になるのですが、それもまたルラルさんが楽しんでいて、ルラルさんって本当に今の状況を楽しむことができる人なんだなと感心してしまいました。
そして、一人だときちんと計画通りにことが運ぶのに、大勢だと予想外の“川へのダイビング”なんていう事態も起こります。
でも、ルラルさんも動物たちもとっても前向き。しっかり今の状況を楽しんでしまっています。
大勢でいると、思いがけないことも起きるけれど、これもまた楽しんじゃおうという姿勢が良いですね。
ルラルさんが目をまわしてしまうなんてところはありますが、全体的にまったく悲壮感のないお話なので、読んでいてとっても楽しい気分になってしまう本です。