柿本さんの温かい絵と、香山さんの優しい語り口が、子どもにも大人の心にも安らぎを与えてくれます。特に、娘は、この老夫婦と同じように、いつもぬいぐるみの動物や人形たちとお話しながら、「家族」として愛をかけているような子なので、老夫婦の「子どもたち」がページいっぱいに並ぶ場面では、目を丸くして見入っていました。そして、老夫婦からきつねさんとじっぴきのりすさんに、1つずつぬいぐるみをプレゼントされるのですが、誰がどの子をもらったのか、抱きかかえたぬいぐるみの1つ1つをよく見ながら、楽しそうに話していました。文章のないこのページ、夕焼け色がとてもすてきです。