本の表紙をめくると、カバーにこう書いてあります。
「はやく はやく おとうさん
いそいで いそいで おとうさん
だれも のっていないと いいね おとうさん」
その左のタイトルページには、公園へ向かうしろくまくんとおとうさんが。
そしてお話が始まります。
箱型ぶらんこに乗っておとうさんに一所懸命お話をするしろくまくんと、それを聞くおとうさん。
話をしているうちにこっくりこっくりしだしたしろくまくんと、それを支えそして抱っこするおとうさん。
この親子の様子にほのぼのとした温かさを感じるお話です。
また所々に、ぽかぽかした陽気や時間の経過を感じさせてくれる他の生き物の親子達が描かれているのも見落とせません。
箱型ぶらんこは、元々は親子で乗るために作られたと聞いたことがあります。
1歳になったばかりの娘は、普通のぶらんこで「ぎー、ぎー」と言って喜んでいますが、箱型ぶらんこを見たらきっとこの本を真似て乗りたがるでしょうに、危険な乗り方から事故が多いということで最近はあまり見かけなってしまったのがとても残念です。
裏表紙までがストーリーになっているので、絵本を開くところから閉じるところまで子供にきちんと見せて読んであげることを心がけています。