図書館で絵本を探している時に、偶然子供が「これよんで!」と持ってきました。
題名が「かたあしのひよこ」なので、可愛そうな内容なのかしら・・・と思いきや、読み手の想像を覆すビックリの連続でした。
金の足を王様に取られてしまったという内容から始まった時には、子供も「ヒヨコちゃんあんよは?」と心配し、私も内心かわいいヒヨコちゃん、結構ショッキングな話だわ・・大丈夫かしら・・と思ったのですが、いやいや何とも面白い展開でした。
「ひよこ」といえども、小さい体にしてはとても賢くてタフで優しく勇敢なおちびちゃん。一緒に歩いて行くはずのオオカミさんやライオンさんが疲れたといえば、「ぱくっ」と食べてお腹の中に入れて連れていてしまうし、川さんが一緒に行きたいと言えば「ゴクゴク」飲んで連れて行ってしまう。
王様と対決する時は、オオカミさん、ライオンさん、川さんを順番にお腹から吐き出して、見事ピンチを乗り切り「あんよ」を取り返し、お宝持参で帰るひよこちゃんには、「お見事!」と声援を送りたくなりました。
ヨーロッパに伝わる民話だそうで、マザーグースに似ている雰囲気もあり「〜をたべてしまいました」「〜しんでしまえ」という文体が所々に出てくるので、そのような内容が苦手なお子さんには少々ショッキングな内容と受け止めるかもしれないので、お母さんがまず読んでからでも良いかな・・と思います。
私も子供も楽しんで読みました。興味のある方は是非読んでみてください!