絵本に出てくるおばけって「おばけ」と言っても、かわいいおばけあり、おちゃめなおばけあり...
けっこう、ほのぼのとさせられるおばけの話も多いんだけど、この「しりっぽおばけ」は、けっこうこわいです。
家にしのびこんできた何者かわからない動物。
そのしっぽだけをつかまえてしまったおじいさんの悲劇です。
毎晩、毎晩、自分のしっぽを探しにやってきたその動物は、自分のしっぽを食べてしまったおじいさを八つ裂きにしてしまう。
結局、その動物は何だったのか?
動物だったのか?怪物だったのか?おばけだったのか?
最後までわかりませんでしたが、目とするどい爪だけをのぞかせ、じりじりとおじいさんを追い詰められていく不気味さ。
寝る前に読んで聞かせるには、ちょっと寝つきが悪いかな、と思いつつ、時々、読んでいます。
楽しい気分で眠りにつくには、この後に、何かもう一冊読んで終わりにしたほうがいいかな、と思う絵本です。