川で生まれたサケが、川を下り、4年後、川をさかのぼって生まれた場所に帰ってくるまでを描いています。
小さな命が、仲間と一緒に川を下っていく様子や、成長し、ふるさとの水のにおいをたどりながら、文字通り命がけで戻ってくるということに、驚き、感動しました。
本能というのはものすごいです。
アック少年のためにおじさんが付けてくれたあかひも。
4年後、少年も大きくなっていて、あかひもとの再会を果たします。
生き物好きの息子が、図書館で手に取った1冊です。
珍しく一人で読み(いつもは「読んで〜」なのに)、「かわいそうだった」と感想を聞かせてくれました。
ドラマチック仕立てでない、事実を淡々と語ってくれているところに好感を持ちました。
余談ですが、「マスノスケ」と出てくるサケが「キングサーモン」であることを知り、「へ〜!」と思いました。