「めくってびっくり俳句絵本」シリーズです。
図書館で何気なく見かけてnakabanさんのきりぎりすの表紙絵に目を惹かれて借りてきました。
ほんと、“力いっぱい”きりぎりすやってますって、感じで笑えました。
この本には動物にまつわる俳句が14句収録されています。
タイトルの句は小林一茶が作った
「涼風や 力一ぱい きりぎりす」です。
個人的には
「じゃんけんで 負けて 蛍に生まれてきたの」(池田澄子)
「路地裏を 夜汽車と思う 金魚かな」(攝津幸彦)
の句が気に入りましたが、挿し絵とのコラボとして一番目を惹いたのは、
「鰐の匂いの 夕暮れが来る 十二月」(坪内稔典)でした。
俳句とかに特に興味がなくても、日本人として生まれ育ってくると、こういう音の響きは心にしみるものがあるから不思議です。
何かの折に子どもたちに紹介してみたいです。