トロールと言えば『三びきのやぎのがらがらどん』ぐらいしか知らなかったのですが、この本を読むと、トロールにも種類があって、決まった習性があることがわかります。ハルダー乙女やノームといった他の生き物?も出てきます。どちらかというと「古事記」や「ギリシャ神話」に似ていて、あたかも実在したかのような細かさなので、5歳の息子は「怖いから読まないで」と言ったぐらいです。確かに幼稚園児には長い絵本ですが(いろいろなエピソードが折り込まれている)、絵も大きいし、難しいということはありません。絵は少し怖いかな? でも、こういう神話や土着信仰っぽい話は外国の文化を少しでも理解する上で大切ですし、珍しいです。持っておいて損はありません。