息子が好きないもとようこ作品です。
乱暴者のかまきりランティスが、白い蘭を見て、蘭になりたいと心から願います。
私は知らなかったのですが、「ハナカマキリ」という蘭に似たかまきりがいるのだそうです。
蘭の花は美しいですが、じっと見ていると爬虫類的だと感じたことがあります。そう考えると、似て非なるものなのに、案外近いものなのかもしれないと思えてきます。
読んでいて、いとうひろしり「くものニイド」を思い出しました。何かになりたいと思う気持ちは大切だと思います。
一億年の長い年月を経てという気の遠くなるようなお話ですが、願いをかなえたいと思う気持ちを大切にしたいものだと思いました。