自分の死期を受け入れること。孫にその死を乗り越えさせること。この絵本に込められたメッセージは壮大だと思いました。
過疎の山村の小学校で一人の児童になったわたる。
そのわたるが慕っているのは伝じい。
熊撃ちだったおじいちゃんの思い出話を聞くのが何よりも楽しみでした。
そのおじいちゃんが体調を崩し病院に入ります。
わたるは、伝じいが最後に見たいといった大朝日岳の姿をかわりに見に行きます。
そして、死期を悟った伝じいが伝えたのは、誰にでも「じぶんの木」があると言うこと。
私にも「じぶんの木」がありそうです。
中学年に語ると、この絵本も深みを増してくると思いました。