サトワヌ島という遠い南の島の民話だそうです。
おれまーいという、人間離れした強い男の子がいました。
あまりに強すぎるので、村人たちは不気味がり、殺してしまおうと相談します。
ところが、木の下敷きにしても、海の底に沈めても、やにゅうという恐ろしい鬼が住んでる島に置き去りにしても、死ぬどころか無傷で帰ってきてしまいます。
それで、村人たちは、おれまーいを酋長にしたというお話です。
どう思います?昔はどこの国でも、似たり寄ったりのことがあったのかもしれませんね?(田島征三著「しばてん」がよく似ています。)
化け物みたいだから、人と違うから、殺してしまおうという発想、いくら事実だったとしても、私は嫌いです。
進んで子どもたちに読んでやりたいとは思いません。でも、ある程度大きくなった(小学校中学年くらいの)子どもと、いっしょに考えながら読むならいいかもしれません。(これも、もうすぐ4年生になる長男が選んで借りてきた本です!)