ユダヤの民謡をもとにして作られたお話だそうです。
傷んだり小さくなったけれど、ヨゼフにとっては愛着のあるブランケットやコート。お母さんは「もう捨てましょうね」といいますが、おじいさんの手によって、魔法のように次々に素敵なものに生まれ変わります。
ヨゼフのおじいさんへの信頼の高さは格別。また、その期待に応えて、おじいさんが次々といろんなものを作ってくれるのが、すごいですね。
単にモノを大切にする、始末するということではなくて、工夫して新しいものを生み出す楽しさがあるのがいいのです。
更に、この絵本にはもう一つ楽しさがあって、床下に住むねずみの一家も同じように古い布(ヨゼフの持ち物をリメイクした時にでた余り布)を使ってあれこれ作っています。つまり、一冊の絵本の中で、二つの同じようなお話が同時進行しているという訳。そして、ねずみの一家の様子が、とっても可愛い!
丁寧に、かつ 楽しんで描かれた絵本だと感じます。お話のオチも良いですね!まさに「SOMETHING FROM NOTHING」です。好きです、この絵本^^