ウエズレーは、町で、学校でちょっと浮いている男の子。いじめにもあっている。でも、彼は微動だにしない。彼は自分達と違うものを排除しようとする人たちにどう対処すればいいかを知っているから。そして彼は夏休みの自由研究で、「自分だけの文明」を作ろうと思い立つ。それからの発想力、行動力が素晴らしい。
大きな赤い花をつける、成長力たくましいこの植物は、まさにウエズレー自身。あふれるエネルギーを持っていろいろなものを創り出す。
そして周囲の人たちも、いつしか「ウエズレーの国」を無視できなくなってくる。羨ましがる子供たちをウエズレーは招きいれ、仕事を手伝わせてあげる。ゲームも大勢でした方が楽しそうだと、みんなで出来るものを考え出す。ウエズレーは大きくて、とても柔軟な心の持ち主だと思う。
この絵本の中には生きていく上で大切なヒントがいっぱい。人と違うことにおどおどせずに、こんな風におおらかに生きて欲しい。小学生〜その親や先生まで、幅広い人に読んでみて欲しい。