のねずみたちが、平和に暮らしていた。
一匹の町ねずみが通りかかって、一日だけ素晴らしい日があると
話す「マルディ・グラの日」を聞くまでは・・・・・
パレードに、舞踏会をして、そこまでは楽しく過ごせたと思いまし
た。恐ろしい仮面を被ってからは、その恐ろしいものをなりきるこ
とで、自分たちが本当に恐ろしい獣だと思い込み、それからの
毎日、かつて平和だったのねずみたちの村には、憎しみと疑い
が渦巻いた。恐ろしい仮面を燃やすことで、前と同じになってい
ました。仮面以外の「マルディ・グラのお祭り」のことは、話す
けれど仮面のことは、一言も言わないで、遠い思い出の中に
しまいこまれた。
仮面を被る恐ろしさが、心に残りました。