お月様っていうのは、見る夜によって形が違います。
まん丸だったり、細くなっていたり、ちょっとだけ欠けていたり。
不思議だね、って子供は空を見上げて言うけれど、そのなぞが解ける絵本です。
お月様には、なんと見張り番がついているのです。
まん丸のお月様が出ないといけない日には、お月様の体重をはかり、たくさん食べさせ、ぴかぴかに磨きあげるのです。
反対に、欠けたお月様の時には、しっかり運動して、食事もちょっぴりにして、お月様にやせてもらわないといけない。
そんな仕事を空の上でせっせとしている見張り番がいる。
そういうふうに想像すると、とても楽しい気分。
お月様の好物が目玉焼きっていうのも、なんだか色、形ともによく似たもの同士で、なんだか納得。