阪神大震災から何年たったのだろう。ずいぶん前のことのような気もするし、つい最近だったような気もする。
これは、たまたま学校の図書室で見つけて手にとった絵本です。
ゆずちゃんは、あの震災の犠牲者です。
風船が大好きでよく笑う女の子。将来の夢は風船屋さんでした。
怪我をした小鳥やネコに風船をつけてあげたいんだって。みんなに風船を配ってはげましてあげたいんだって。
風船でみんなを幸せにしたい。とても子どもらしい、かわいらしい夢ですよね。
あんな地震がこなければ、ゆずちゃんもみんなと同じように大きくなり、立派な大人になったことでしょう。
ゆずちゃんがこの世の中にいたということ、こういう悲しい出来事がつい最近あったのだということ、悲しい思いをした人たちがたくさんいたんだということ、伝えていきたいです。