身体の「障害」を抱えている少年を描いています。
(本当はあまり「障害」という言葉を使ってヘンに分けたりしたくなのですが、この本の場合その方が説明しやすいので…)
身体の自由が利かない病気のタチバナさんが主人公です。
このタチバナさん、生活していく上で、必要なことは他人の手を借りますが、気持ちが人に依存していないので、読んでいてとても気持ちよかったです。
本の作りは低学年の子でも読めるような字の大きさ行間、振り仮名付きで作られていますが、全体的な内容を考えると、小学校高学年くらいから読んだ方が「タチバナさん」の生き方やこの本のタイトル「口で歩く」すごさが伝わるのではないでしょうか?
うちの下の子は今小4ですが、前日買い物しているとき背の低い大人(低身長)の方がそばにいただけで、何か大事のような目つきをして、私に訴えてきました。
出来たら自分の子どもたち、そして身近な子どもたちには、
目に見える「障害」を特別なものとしない目を養ってほしいです。
そして、色々な障害のあるなしにかかわらず、
同じ人として(この本でおばあさんが言っているように)お互い助け合える部分を助けあいながら生きていってほしいなぁと思いました。
この本に出会えた子どもたちも、いつかそんな気持ちの持てる大人になってほしいな。
こういう本はブックトークしずらいけれど、とっても素敵なお話なので、そのうち子どもたちに紹介してみたいです。