お風呂の中で戦争をしたり、ランチを食べたり…、お風呂好きの王様は回りを引き込んで好き勝手。
しまいには大勢で歌えや踊れや大宴会。
これではたまりません。
舞台上の喜劇のようです。
セピアがかった、スモークが入ったような画調の中で、きめ細かく描かれた絵は、少し退廃的な香りと毒気さえ感じさせられるようなほど痛烈な描かれ方をしています。
これって社会風刺でしょうか?
「お知恵拝借、お知恵拝借」
小姓の芝居がかったセリフ、登場人物の芝居がかった演技。
明らかに芝居劇です。
お風呂の栓を抜いた小姓さん。
もう付き合いきれないという感じがとても良かったです。
これだけインパクトのある絵本が…、品切れ・絶版ですか。