山形県神室連峰のかむろの山に住む天狗のこと画いた昔話です。天狗が足の骨を折ってしまって具合を悪くしたのをばあさまが天狗に、せんじ薬を作ったり、お粥を作ったりと、こまごまと世話をやいて面倒を看てあげたので、天狗の具合はすっかりよくなって帰って行ったのです。
御世話になったことに、天狗は畳に手を付いて頭を下げた礼儀正しいのに当たり前かも知れないですが、見習いたいと思いました。かむろの山を治めている天狗の仕事が素晴しいと思いました。春の峰桜、かたく利の花、しらねあおいの花で一面桃色の絵がとても綺麗でうっとりとしました。天狗のお礼の蕎麦粉で作った蕎麦饅頭、竹串に刺した蕎麦饅頭の香ばしい香りがしてくるようでした。今年の秋も新蕎麦を食べに行こうと思いました。