2005年のドイツの絵本。
物語は、子ひつじのロッテが他の子ひつじと違って自由奔放な行動をするシーンから始まります。
読んでいると、我家の次男とそっくり。
羊飼いのチャーリーが足をくじくという事件が起こるのですが、谷間の村へ助けを呼びに行ったのはロッテ。
大人のひつじたちが、否定的な意見を繰り返す中、「あたしが行く」と言って突っ走ってしまうのですが、自分の意見を持って行動するロッテに、胸がすく思いがする子も多いことでしょう。
それにしても綺麗なイラストです。
決して精緻に描いているわけではないのですが、特徴をしっかりと捉えていて程よくデフォルメしています。
何と言っても発色が綺麗。
色の魔術師とも言えそうな、出色の絵だと思います。
シンプルだけど、楽しめる絵本です。