酒井駒子さんの絵が大好きです。特にこどもの絵。
ロンパーちゃんのほっぺた、うつむいたときのおでこ、
腕や足までも表情があって見ているだけでこどものにおいがしてきそうです。
この本を読んで、わたしが幼い頃、銀行に持っていったお人形を忘れてきたことがあったという母から聞いたエピソードを思い出しました。
夜になって気付いて、お人形が帰ってきたら寒くてかわいそうだ、と、
ベランダにお人形のお布団を出してやっと納得して寝たそうです。
こどもはお人形でも風船でも何でも友達になれるんですね。
そんなこどもの心を思い出させてくれる作品です。