学校のそうじの時間って、過ぎてみれば当たり前のことと思えるけど、1年生ではじめてのときって、カルチャーショックなのかも…。
いつもいる教室はまだしも、ほかの場所だと「なんで、ぼくたちがそうじするの?」って、わかんないかもね。
わんぱく小学校の1年生の番長たちも、「なんで、自分たちの教室でもない図書室のそうじしなきゃいけないの」とそうじそっちのけで大騒ぎ。
次の日は、自分たちの教室のそうじで、はりきってやるんだけど、今度は大失敗。
でも、その後始末を6年生のお兄さんとお姉さんがしてくれるんです。
めちゃくちゃになった1年生の教室をもくもくとそうじする6年生。
「自分たちの教室じゃないのに、なんできれいにしてくれるの?」とびっくりしている1年生に、優しく、そうじする意味を教えてくれます。
6年生、かっこいい!
さすが、6年生!!
読みながら、心の中で拍手喝采です。態度で示す6年生の姿にしびれました。
大人が口で説明するより、お兄さんお姉さんたちの行いや言葉が、小さい子の心にはすっと入るんですね。
そうやって、「そうじは、するのが当たり前」って感覚が身についていくんですね、きっと。ありがたいなぁ。
そんな意味で、1年生だけじゃなく、高学年にも読んで欲しい本です。
よしながこうたくさんの本だから、押し付けがましくなくて、楽しんで読めると思います。