毎月手伝いをしている読み聞かせ会で、2年生の女の子がひっさげてきたのがこの本。「くっせー!」「くっそー!」と読む彼女、そして聞いてる子供たちのうれしそうなこと!
登場するうんこはとても前向き。みんなに「くさいくさい」といわれながらも仲間をさがしに大冒険。はたしてうんこの居場所はみつかるのか…?
うんこは避けて通れない問題なのに、汚い、臭いと切って捨てられることが多いです。かつてかこさとしさんが「たべもののたび」で「えいようののこりかす」と称したうんこを、この本は圧倒的な明るさを語りぬいています。
そして、みんなに「くさいくさい」といわれるうんこも、ちゃんと役に立つことができるんです。女の子が読んだ後、「そうだよ。つい最近までうんこは本当に身近で役に立ってたのよ」と話していたおばあちゃんが印象的でした。
主人公のうんこを自分に置き換えてみると、また深く味わうことができる本だと思います。