図書館の講座で勧めていただいた本です。
石井桃子さんが作られたかつら文庫、50周年に伴う行事報告が元になっています。
石井さんがかつら文庫を始められたのは50歳を過ぎてからだったというのは、最近知ったことですが、亡くなるまでのその仕事量を思うと、日本の子どもの本にとって石井さんがおられたことは、とても幸せなことだと思いました。
「50年前の子どもたちは語る」では、阿川佐和子さんが「あのときの空気というものが、からだのすみずみまでしみこんでいる」というのが印象的でした。
子どもの周りにに良質の本があること、本と子どもの間を橋渡ししてくれる大人がいること、とても大切なことだなあと思いました。
特に、松岡享子さんの講演録には、読みながら涙してしまいました。
この本も、子どもの本に関わるすべての方たちに読んでいたたきたい本です。