アメリカの絵本の英雄Dr.スース。英語でこそ冴える彼のrhyme:韻ふみ遊びも、日本語化されてしまうと何とも、疲れる。もう少しイメージ作ってほしかった…といっても未完成の遺作だったから、無理もない。
学校は杓子定規がいいのか、型にハマらぬ突拍子もないのがいいのか、そんな小難しい、やや社会的?いや政治的?な主題の絵本である。そこが、ボブ・ディランがほれ込んだだけあるDr.スースなのだが。ナンセンスで受けなければ、呑み込まれ、流されてしまう。意味不明のキャラも、子どもの感性だけで捉えるなら「キモかわいい」で済ませられる。でも、絵本の核心はそこじゃないだろう。
日本人に生まれたセンスで、アメリカ人のナンセンスを読む…。カタカナが、しんどい。でも、編集のみなさんには、感謝。