面白かったですよ。
時の大きさや絵の多さなどを考えると、幼稚園の年長さんくらいから、小学校中学年くらいのお子さんにお薦めします。
これは日本でいうところの『きっちょむさんのとんちばなし』に近いお話ですね。
それのアラブ版といった感じです。
なんとこの絵童話(民話ですが、本の作りがそんな感じ)の絵は、エジプト・カイロ市にある市場で、布を縫い合わせるお店を出している職人さんが作ったものです!
この布絵が、とても個性的であったかい感じがするので、興味のある方はぜひ読んでほしいです。
また、後書きを読んで知りましたが、この民話の主人公「ゴハさん」は、中近東のあちこちにお話が残っていて、「我が国こそ発祥の地」と、いっている国が多いんですって。
伝わっているお話はほぼ同じような内容だそうですが、地域や国によって、ゴハさんの名前が違います。
エジプトではゴハさん。アラブのいくつかの国では「ジューハ」。
トルコでは「ホジャさん」。イランでは「ムラ・ナスルディン」と呼ばれているそうです。
日本ではトルコのお話がわりと有名ですので、「ホジャさん」のお話といって方が、「知ってる!」という方もいるかもしれません。