エジプトの民話ということに、物珍しさを感じて選びました。
自分が買った十二頭のロバ。そのうちの一頭の背に乗り、ロバを数えるゴハおじさん。
ところが、一頭足りないのです。なぜって、自分が乗っているロバの数を数えるのを忘れてしまうから!
最初は、そんなゴハおじさんのまぬけな感じに呆れてしまいましたが、読み進めていくと、時々ハッとするようなことを言うのです、このゴハおじさんて人は!
最後には、すっかり洗脳されて、なんて利口な人だろう…と思うようになっていました(笑)
「どこにでもいそうな、一見まぬけな人物が、ときにきらりと光る知恵を発揮してこそ、おもしろく、痛快な気分をあじわえるのです。」これは、訳者さんのあとがき。
中東各国で語り継がれるゴハおじさんのお話。
「我が国こそ、ゴハおじさん発祥の地」と、みんなが口を揃えるほど、とても愛されているゴハおじさんです!