『ピンクがだいすき!』の特集にあったのに、このタイトル!
表紙のピンク地に黒いドラゴンのTシャツを着てる女の子の絵も絵本ってよりはイラスト集っぽい感じでお洒落で素敵☆彡
「わたしはくろが好き」と力強い目で主張する出だしもインパクトあって、次ページの「ふつうの女の子の」ふわふわピンクの世界も可愛い。
けど「わたし」はミミズやクモ、クレーン車とか男の子が好きなものが好き。
人形遊びをするオーギュストやミニカーに花の絵を描くカールだって「女の子のすること」って言われるけど、
ちゃんと男の子だと思う「わたし」
多分みんな、ちょっとずつ反対の性っぽい部分は持っててそのブレンドの割合の問題なのだと思う。
そのブレンドの割合が体の性と反対すぎるとジェンダーってくくりになってしまうとは思いますが、黒が好きで虫が好きでも髪にピカピカのピンどめをしてる姿は「女の子っぽい」のかなぁ。
我が息子、好きな物は男の子っぽいとは思いますが一人称が「ウチ」で「女子っぽい、変なの」と言われるそうですが変えるつもりなし。そんな彼にも渡してみたけど一読して「読んだ」で終了。
感想を聞くのも野暮だと思える内容だったので、時間を置いて読み聞かせてみるかなー、それとも息子には苦手な雰囲気のお話だったのでしょうか。
「フランスらしい」とくくってはいけないけど、そんな事を思ってしまった1冊でした。
フランス語にあって日本語にない表現に苦心したという訳者のあとがきが印象深いです